《若冲好み葡萄酒ラベル》

「ラベルデザイン展」


アトリエ イエティ


具眼の士を千年待つ
これは伊藤若冲が残した言葉で、遅くとも千年後には私の絵を理解してくれる者が現れるだろうという意を込めた言葉です。そこには、独自の表現を追い求めた若冲の孤独と自信が現れているように思います。結果として千年も待たずして、若冲は大きな評価を受けることになるのですが、この「千」という気の遠くなるほどの数字が、なによりも若冲を表しているように考えます。⦆千年もの長い時間を待つという表現者としての儚さを、千(sen)という文字で表現しました。
  atelier ieti
   原案:田中 加織
   文字:家原 恵太